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オメガ3脂肪酸

アンチエイジングに効果的なオメガ3脂肪酸とは?

サプリメントなどでよく見る栄養素「オメガ3脂肪酸」とは、どのような働きをしてくれるのでしょうか。

病気予防や老化の防止、などの評判を耳にしますが、体にどのような影響を及ぼすのか、マイナス面はないのかなど気になります。

オメガ3脂肪酸は、人間の体内で生成することができないため、食品から摂取する必要があり、栄養学では健康のために意識してとるべき「必須脂肪酸」と位置付けられています。
具体的には、α‐リノレン酸、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)などを総称してオメガ3と呼んでおり、DHAやEPAはα‐リノレン酸をもとに体内で合成されます。

魚にはDHAやEPAが多く蓄えられています。

多くのオメガ3脂肪酸を摂取することにより、血液や血管が健康に保たれます。

DHAは胎盤を通って胎児に移行し、脳や網膜の神経細胞の材料となります。
妊娠中にオメガ3脂肪酸が不足すると、早産になったり低出生体重児出産のリスクが高まるともいわれていて、妊娠中の女性は普段以上に摂取するべき栄養素といえるでしょう。

また、最近の研究により、オメガ3脂肪酸由来の「抗炎症性代謝物」の存在も確認され、これらが炎症の抑制に関係していることがわかりました。

これによりアレルギーの抑制効果が期待できるとして、さらに注目度が高まっています。ほかにも、「視力回復」「記憶力・判断力の向上」「ストレスを緩和する」といった働きもあり、その効果は様々です。

下記の病気や症状の予防や緩和につながるといわれるようになりました。

  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 血栓性静脈炎
  • 深部静脈血栓症
  • 乳がんなど、一部がんの抑制
  • 不整脈の発生防止
  • ストレス緩和
  • アレルギー症状の緩和、改善

妊娠中や授乳中の女性が摂取すると、胎児や乳児の体の発達や発育に、とてもいい働きをすることもわかってきました。母体が摂取したオメガ3脂肪酸は赤ちゃんのアレルギーの低減に影響するといわれるようになってきました。

α‐リノレン酸は「亜麻種子」「エゴマ」「しそ」などに多く含まれています。DHAとEPAは魚の油に含まれる栄養素で、おもに「イワシ」や「サバ」などの青魚に多く含まれています。 オメガ3脂肪酸を食品から摂取する場合は、料理に亜麻仁油やエゴマ油を取り入れ、青魚を積極的に食べるといいでしょう。

調理の際は火を通しすぎないように

オメガ3脂肪酸は、火を通すことで酸化しやすい性質を持っており、亜麻仁油やエゴマ油は調理油としてではなく、ドレッシングなど非加熱での使い方がおすすめです。

また、ビン開封後は、1ヵ月程度で使い切るようにしましょう。

 

イワシ等の魚もなるべく火を通さず、「お刺身」や「マリネ」などにして食べるようにします。

しかし、妊娠している女性が生魚を食べることはあまりおすすめできません。無理にメニューに加えるのではなく、「サプリメント」を活用するとよいでしょう。

2018.05.05 [ お仕事 ]

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