手、腕を上げて寝る「バンザイ寝」
肩こりの原因に?
朝起きたら、無意識のうちに両腕が上がった「バンザイ」の状態になっていて、肩や腕に痛みを感じる…という経験はありませんか?
布団入ったときはちゃんと腕を下ろしていたはずなのに、気づけば手、腕を挙げて寝ていたという状態は、一般的に「バンザイ寝」と呼ばれています。
「バンザイ寝」はさまざまな体の不調が原因となって寝相に現れています。
手、腕を挙げて寝るバンザイ寝の原因って何?
「バンザイ寝」は、手、腕を挙げてる寝相のことを指します。赤ちゃんや幼児が眠っているときによく見かける寝相で、のびのびとリラックスして眠っているようにも見えます。
確かに、小さなお子様はバンザイ寝をしても特に大きな問題はありませんが、成人の方がこの姿勢で眠っているときは体に不調があるかもしれません!
バンザイ寝の原因 肩・肩甲骨まわりの筋肉のこり
眠っているとき無意識に寝返りをうつものですが、頻繁に寝返りをうったり寝相が悪かったりすると眠っていても肩などに疲れや違和感を覚えるようになります。
首・肩こりがひどい場合は、肩の負荷を抑えようと腕を上げるようにして寝ることがあるのです。
バンザイ寝は、肩甲骨周辺の筋肉を一時的に緩めてくれたり胸が開いて呼吸しやすくなったりするため、楽に感じやすい姿勢なのです。
バンザイ寝の原因 背中周辺の筋肉のこり
背中まわりの大きい筋肉がこっていることが、バンザイ寝の原因とも言われています。
近年ではデスクワークをする方が増えており、パソコンやスマホの操作で肩回りの筋肉が凝り固まった状態になっています。
デスクワークをした後に腕を天井に向かって伸ばすと、首や肩・背中の筋肉が伸びていって気持ちいいのは、血流が悪かったのが流れて爽快感となるのでしょう。
バンザイ寝は、このような肩のコリや背中の疲れが解消されていないまま眠ってしまい、寝ているときに楽な姿勢を求めた寝相であることも多いようです。
バンザイ寝の原因 身体に合わない寝具を使っている
身体に合わない寝具を使っていることも、バンザイ寝の原因の一つとされています。
使用しているマットレスや枕などが身体に合っておらず、無意識のうちに楽な姿勢を探してバンザイ寝をしてしまうのです。
低反発や柔らかいマットレスを使っていて腰や背中が深く沈んでしまうと腰や背中に負荷がかかるため、その負荷を軽減しようとしてバンザイをした状態で寝ることがあります
バンザイ寝をし続けることによるリスク
腕を挙げて寝る「バンザイ寝」は、肩や首、背中のこりなどが原因ということがわかりました。
しかし、バンザイ寝をすると肩が首のコリが解消されるどころか、血行不良などによってますます筋肉が固くまってしまうため、もっと状態が悪くなってしまうと言われています。
バンザイ寝が引き起こすリスク 血行不良・身体の冷え
バンザイで眠っていると手先まで血が巡りにくくなってしまい、身体の冷えや肩こり・首こりをさらに悪化させることにもつながります。
手先が痺れていたり痛くて動かせなかったりすることもあり、バンザイ寝が癖になっている方は対策しましょう。
また、バンザイ寝で同じ姿勢を続けることによって血行不良が起こると全身が冷えやすくなります。
もともとバンザイ寝は、肩や手が布団の外に出る形になるため手先が冷えやすい寝相でもあります。
こうした冷えや血行不良を作らないためにも、普段の疲労を癒してバンザイ寝を改善してあげないといけません。
バンザイ寝が引き起こすリスク 疲労が取れない
本来ならば眠っている間に疲れが改善されるはずなのですが、バンザイ寝をしてしまうことで逆に体が疲れてしまうこともあります。
バンザイをしているので通常よりも寝がえりを打ちにくくなり、同じ姿勢で眠っていると体に疲労が溜まりやすくなるためです。
寝ても寝ても疲れが取れない、起きたら肩や首が痛いという方は、もしかしたら無意識のうちにバンザイ寝をして締まっているかもしれません!
バンザイ寝が引き起こすリスク 睡眠時無呼吸症候群
手、腕を挙げて寝ることで、顎が圧迫されてしまい気道が狭まることがあります。
気道が狭まると呼吸がしづらくなるため、場合によっては睡眠時無呼吸症候群を引き起こすリスクにも発展するでしょう。
睡眠時無呼吸症候群になると熟睡できないため、老化を促してしまったり疲れが取れなかったり日中に眠たくなったりします。
睡眠時無呼吸症候群を発症すると、集中力が続かず、仕事や運転にも支障をきたすため注意が必要です。
対策方法は?
手や腕を挙げて寝る「バンザイ寝」は、さまざまな問題を引き起こす原因になります。
何も対策をせずにバンザイ寝を続けていると、肩こりなどを悪化させる恐れがあるので、放置は禁物です。
バンザイ寝の対策方法 身体に合ったマットレスに買い替える
バンザイ寝の対策方法としては、まず睡眠環境を見直すことから始めましょう。
バンザイ寝は、肩や首、背中のこりなどが原因の一つですが、たとえこりが解消されても寝具が身体に合っていなければ同じことを繰り返してしまいます。
まずは、背中や腰に負担のかからない寝具を用意するなど睡眠環境を整えることが大切です。
基本的には、腰が沈みすぎない固めのマットレスを選ぶことをおすすめします。
当院では、最適な寝る環境をご提案していますのでご相談ください。
バンザイ寝の対策方法 肩・首・背中・腰などのこりをほぐす
首や肩のこりは、ストレッチによってほぐすことができます。お風呂上がりや夜寝る前に、軽くストレッチしてみるとよいでしょう。
ストレッチを習慣化することで、バンザイ寝の対策になるだけでなく肩こりなどの解消にもつながります。
お風呂で湯船に浸かりながら、肩周りの筋肉をほぐすのもおすすめです。
当院では最適なストレッチ法などを教えています。是非ご相談ください。
忙しいとシャワーで済ませてしまいがちですが、湯船につかる日を設けるようにしましょう!
バンザイ寝の対策方法 整体院に通って肩こりなどを解消する
自分一人ではどうしようもないという方は、整体院に通って肩こりや背骨の歪みを解消してもらうとよいでしょう。
眠っているときに腕を挙げてしまうのを防げます。
また背骨を矯正することで胸が開く呼吸がしやすくなり、手、腕を挙げて寝ることもしなくて済むでしょう。
寝具を買い替えたりストレッチしたりしても解消されない方は、当院に相談してみてください。
2021.04.16 [ お仕事 ]