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骨そしょう症の薬で骨はよくならない!?

薬剤師の方が、「無用だと思う薬をひとつ挙げてくださいと言われたら何だと思いますか?」という質問に、【骨粗鬆症の薬】とおっしゃいました。

その理由は、あまり効果がないのに強い副作用があるからです。

骨粗しょう症は、いわば骨の生活習慣病で骨密度が低下して骨折が起きやすくなった状態を「病気」と定義づけたものです。

第一選択薬になっているのは「ボナロン」「フォサマック」「ベネット」「アクトネル」などのBP製剤

これらは処方箋でよく出される薬ですが、服用して骨密度が上がったという例をあまり知りません。半年間も服用して検査をした結果、骨密度がほとんど上がっていないことが多いのです。

アカは溜めずに出さなきゃいけないのに・・・

皮膚もアカが出ますが、このアカは、毎日細胞が生まれ変わって代謝している証拠です。

骨も代謝しています。

毎日新しい材料が骨に運ばれ、古いものは排出されていきます。

破骨細胞というのが、古い骨を取り除き、アカみたいな感じで代謝させる役割をしています。

骨粗鬆症の薬はこの、破骨細胞の活動を阻害し、骨の吸収を防ぐ医薬品ということですが

そうすると、アカがでなくて蓄積されていくような形になります。

口腔や食道に潰瘍、壊死ができやすいので、朝起きてすぐ180cc以上の水で服用したあと30分間は水以外の飲食禁止、しかもその間ずっと横にならずに身体を起こしていなくてはならないなど、服用する際に注意が必要です。

それでいて薬が効いていないケースが多いのですから、効果がなければやめたくなるのも仕方ありません。

それでも患者は医師から、「まだ半年ですから効果が出にくいです。長い目で見て続けていきましょう」だとか、「飲んでいるから、この程度で済んでいるのです。飲まなかったら骨がスカスカになっていますよ」などと言われると、飲まないわけにはいかなくなります。

皮膚などと同様、骨にも新陳代謝があって、骨を作る細胞と骨を壊す細胞があり、新しい骨に生まれ変わるまでにだいたい3~4カ月かかります。BP製剤は、この骨を壊す細胞の働きを弱めることで骨密度を上げる仕組みになっています。

しかし、骨を壊す細胞の働きを弱めると新陳代謝の速度が遅くなり骨が老化します。
特に骨の新陳代謝が活発な顎の骨の歯を支える部分は、骨を壊す働きが弱くなると老化が顕著になります。

そのため抜歯したあと、患部の修復ができず口腔に露出した状態になります。そうなると口の中にいるさまざまな「菌」が、骨を腐らせてしまうのです。

代謝が悪くなれば、ほかの骨も修復がはかどらなくなりますから、BP製剤の長期服用者は骨折した場合、骨がつきにくくなるというデメリットもあります。

薬に頼るのは危険です。

アメリカでは薬品に対する許認可権を持つ米国食品医薬品局が、全米の医療専門職に対して次のように勧告しています。

(1)BP製剤使用中の患者に、大腿骨転子下骨折や大腿骨骨幹部骨折のリスクがあることを知らせる
(2)BP製剤を使用するメリットとリスクについて患者と話し合う
(3)5年以上BP製剤を使用している患者については、必要なのかどうか定期的に再検討する

日本では、お医者さんが患者にメリットやリスクを説明したり、検討したりすることはあまりないのでは?

代謝をしないようにして骨を守るのではなく、新しい材料を入れていけば骨はどんどん新しく生まれ変われます。

どうしたら効率的に骨を蘇らせることができるのか?

当院ではクライアント様に合った方法を導いていきます。

ぜひ一度ご相談ください。

 

2018.04.30 [ お仕事 ]

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